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基本システム構成


マイクロ波IDカードシステムの機能は汎用のICカードシステムと同様にカード内のメモリーをリードライトすることです。但し質問器との間で電気的な接触点を持ちませんのでデータの伝送はマイクロ波通信で行います。通信は空間を介して行われますので質問器・カードの両方にRFブロックを持ちます。

基本システムブロック図



通信シーケンス

通信は半二重通信で行われ、時間軸はライトシーケンスとリードシーケンスに分割されます。
  • ライトシーケンス

    ライトシーケンスでは質問器は書込みデータで搬送波を断続したA1D方式に変調し、電力増幅後カードに向けて送信されます。カードは受信電力をAM復調し、ベースバンド信号増幅した後データ処理部に入力されます。

  • リードシーケンス

    リードシーケンスで質問器は無変調の搬送波を送出し続けます。カードは受信した搬送波にリードデータでBPSK変調を掛け、アンテナより再輻射します。質問器は受信電力の位相を送信電力の基準位相と比較する同期検波(ホモダイン検波)で復調した後受信データ処理部に入力します。
通信シーケンス概略


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