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筺体共振対策の基本的考え方
  1. 筐体へのアースポイントの間隔と共振周波数
  2. PCBの誘電体充填
  3. 電磁遮蔽のスキマ


1、筐体へのアースポイントの間隔と共振周波数

  • 基本的には接地ポイントを増やす程共振周波数は高くなる。

<グラウンドパターン中心の接地>

  • 基本共振周波数は L=λ/2 を満足する周波数
  • 両端が高電位点




<グラウンドパターン両端の接地>

  • 基本共振周波数は L=λ/2 を満足する周波数
  • 中心部が高電位点



<グラウンドパターン両端と中心の接地>

  • 基本共振周波数は L=λ を満足する周波数
  • 高電位点は2個所





2、PCBの誘電体充填

<誘電体未充填>

  • 高周波エネルギーは空中に放射される。




<誘電体充填>

  • 高周波エネルギーは誘電体中に閉じ込められる。
  • 誘電体損失により回路のQは低下する。





3、電磁遮蔽のスキマ

  • 筐体を板金構造で作った場合等の電気的スキマは<スリットアンテナ>を構成する。
  • 電気的スキマがある場合、筐体の内外は<スリットアンテナ>を介して結合する。

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