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マイクロ波電力伝送技術を用いた無電池化


マイクロ波IDシステムの電力伝送試算

1m程度の動作距離では、送信搬送波をカード側で直接検波して内部回路を働かす為の電力伝送が可能です。カード内に電池を持たないと、耐環境性、特に使用温度範囲が広がり例えば自動車の塗装工程でも使用できるカードの提供が可能になります。
電力の検波にはレクティナーと呼ばれるマイクロ波−DC電力変換素子が使用されます。



Prx=Ptx+Gtx1+Grx2-L



Ptx=25dBm
l=1m
Gtx1=15dBi
Grx2=5dBi

と仮定すると

Prx=5dBm (3mW)

電力変換素子レクティナーの電気的構造

レクティナーは1/2の電気長のMSAのほぼ中央にSBDを配置した構造で実現出来ます。ダイオード位置を若干調整してアンテナ−ダイオード間のインピーダンス整合がはかれます。
円偏波に対しては、同一面上に互いに直交するレクティナーを設け、整流後電力合成することで対応出来ます。


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